「僕が肥田式強健術について書いてある本を読んだのは、まだ陰陽が分からず、腎の機能の重要性も分からなかったときなのですが、本に書いてあるようにやってみると、膝と丹田が緩んだ記憶があります。今考えれば、腎の機能を上げることができる重要な気功法だったのですが、そのことに気がついたのはつい最近です。一度教えたら、息子もできました。できない方は、呼吸法が間違っているのだと思います。」

「どういう呼吸法をすればいいのでしょうか」と町会長。

「腹式呼吸でいいのですが、腹式呼吸ができる人が少ないのです。正しい腹式呼吸を知っているのを確認したのは、オペラ歌手が一人と舟木一夫という歌手がデビューするとき指導した先生だけですね。不思議に思って、ウェブを調べたこともあるのですが、日本語のサイトにも、英語のサイトにも、腹式呼吸の仕方を正しく説明しているものは見つかりませんでした。全くなかったかと言うと、一つだけ正しい腹式呼吸が書いてあるサイトがありました。武道家のサイトでした。武道家は命がけでやっているからでしょうね。」

「正しい腹式呼吸はどのようにすればいいのでしょうか」と町会長。

「簡単です。正しい腹式呼吸はお腹を膨らませながら、息を吐けばいいのです。この動作が常識に反するので、正しい腹式呼吸が理解できない方が多いのだと思います。オペラ歌手の方は、この呼吸法ができれば、大ホールで歌ってもマイクはいらないと自慢していました。」

「肥田式強健術の本を読んで、正しい腹式呼吸でやれば腎の機能が上がるのですね。」

「実は、肥田式強健術について書いてある本が問題なのです。ウェブで画像検索すれば分かりますが、陽の本がなかなか見つかりません。本が陰だということは、陰陽が分かる人には、『間違ったことが書かれている』ということを意味しています。しかし、それだけではなく、陰の本を持っていると臓器や皮膚、筋肉、骨などが、毎日少しずつ固くなって可動性が低下します。要するに陰の本は、老化を毎日加速させるのです。DVDなら、陽のものが見つかると思います。」

2019/9/26

※研究が進んでその後に分かったのは、現生人類は、祖先が熱中症で肝機能低下が起り、筋肉が委縮して固くなった状態を親子の経絡の連動性で受け継いでいることです。その結果、胃経の三里というツボに巨大な硬結があります。肥田式で腎の機能が上がるタイプの人は、経絡的進化で三里に硬結がありません。僕が知っている限りでは、亡くなった妻と息子を含めて5人しかいません。薬が異常に効くタイプの人は三里に硬結がないと推定されます。年をとっても、頭髪は黒いままで、皮膚はきめが粗い人が多く、老化が進んだようには見えません。亡くなった妻のように棒術系が経絡的進化をした場合には、皮膚は普通の人と変わりません。
※経絡的進化ではなく、『良薬は口に苦し』と言われるセンブリを古代より飲み続けて、三里の硬結が緩んでいる家系の人を一人だけ確認しています。このタイプも、皮膚は普通の人と変わりません。

2022/5/9